鈴虫がやって来た!

鈴虫の音楽会

 

 考古館では、鈴虫の飼育を始めました。

 

 この鈴虫は、松山市野外活動センターに八幡浜市の加藤泰弘さんより寄贈していただいたものです。

鈴虫の飼育

鈴虫

 古来より、日本人は蟋蟀など虫の声に耳を傾けることで秋を感じていました。

日本最古(奈良時代)の和歌集である「万葉集」には、蟋蟀を詠んだ歌が7首残されています。

蟋蟀は「こおろぎ」と読むとも「きりぎりす」と読むとも、また鳴く虫の総称として用いられたとも言われます。


蟋蟀を詠んだ歌の中には、人を恋しく思う秋の夜を詠んだ歌が見られます。

 

夕月夜心もしのに白露の
   置くこの庭に蟋蟀鳴くも

(湯原王・1552番)

 

 日本の虫聞きの文化は、平安時代中期の長編物語「源氏物語」(「鈴虫」の巻)の中で宮廷生活の文化として描かれています。

 またこの場面は、最近目にすることが少なくなりましたが、二千円札の裏面(左側)に用いられていることでも有名です。

 

 涼風とすずやかな虫の声で皆様のご来館を心よりお待ちしております。

 

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皆様のご来館を心よりお待ちしております。

 

ふんどう君
ただいま開催中です!

平成28年度 愛媛県・松山市連携事業『古代いよ発掘まつり』
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